お悩み解決!カブトクえもんのデイトレ投資Blog

為替FXや株価インデックス先物や投信の個人トレーダーとして活動中。元ファンドマネジャー、今は個人投資家として活動する傍ら、皆様のお悩み相談にも乗らせて頂いております。

引き続き、ポンド円やポンドドルのお話

 2週間に及ぶ、早めの夏休みを頂きました。ありがとうございます。

その間と言えば、ポンド円のポジションは持ち続けております。 Brexit直後、ショートを利食い、買いに転じたのですが、買値が悪くしばらく含み損を大きく抱える状況となりました。7月9日には、「底値の見えない英国経済。」とか「ポンドは8年周期で底値を付けるんで、次のボトムは、2017年2月以降。」とかネガティブな記事がネット上も満載されてました。

 緊張をもって臨んだ8日の雇用統計発表でしたが、その値動きは興味深いものでした。発表直後から市場はポンドやポンド円の更なる値をトライしようとするのですが、BidとAskがワイドになるだけ。Bidは大きく下がるのですが、Askは下がらない。つまり、インターバンクでは安く買うのはいいけど、売る球はないよ!これ以上のショートは作りたくないよ!というメッセージを感じ取りました。

 雇用統計の時のポンド円は130円ちょうどくらいの水準でしたが、私は大胆にも当面は130円から144円のレンジ相場で、徐々に144円の上限に戻るものと考え、ロングポジションは維持しました。翌週から、果たして、マーケットは期待通りの方向に向かいます。

 しかし、そのスピードたるや予想をはるかに超える速さの上昇となり、そこはイメージと異なったので、136円台で待ち切れずにロングポジションは全て売却。早すぎる売りとなり、さらには、ショートポジションまで作るというお土産つきの行動にいたり、今は137円くらいの持ち値のショートポジションを抱えているという状態です。

 さて、今後の展開です。この戻りは、下値を見すぎた悲観的な向きが一時的多くなった是正で、そのために、ポンド円は上昇したものと考えます。また、ソフトバンクが英国のARM社を買収したことに見られるような、安くなった英国買い/ポンド買いの流れもあったのでしょう。このような資本の流れは常に存在し、売り買い両方向の需給としてあるわけで、それをこなしながらも大きな流れというものは決まっていくでしょう。大きな方向性はポンド売り。Brexitに伴う英国の政治/経済の混乱の要素はこれからと見るべきでしょう。また、ついでながら、ドル円もまだ円高方向でしょう。これらを勘案すると、ポンド円で申せば、130円割れの120円前後がこれからのターゲットとなり、いずれは試されるものと考えます。

 以上、ご精読ありがとうございます。