8月のテーマと思われていた豪ドル売りは一旦お休み。欧州通貨のドル売りで、当面臨みます。
8月の季節要因で、豪ドルは売りモードと考えておりました。先月末から売っては買戻し、売って買戻しを行ってきました。そして、今日のRBAの利下げで、下値を見たのですが、その後の戻しがきついです。運よくある程度の利食いが出来ましたので、しばらくは、スクエアにして豪ドルは様子見とします。
その間、テクニカルチャートの改善がみられるポンドとユーロを対ドルでの買いで臨みます。雇用統計がありますので、買っては売り、買っては売りを週内は繰り返すイメージです。
ご精読ありがとうございます。
2016年8月2日18時40分
大きなベア相場の序曲か
久しぶりに、今日は円絡みの通貨中心に動きました。
7月11日からのドル円やポンド円の上昇ラリーは、多くの方の予想外の動きで、円ロングの多くのトレーダーがショートカバーされてしまったような印象を受けてます。また、円ロング派はこの2週間の動きでやられてしまい、懲りた感があるので、28日のBOJまで様子見を決め込んでた節もありました。それだけに、今日に円買いの動きは買いて不在のまま下落に加速度がついたように思います。
今から思えば、11日からにドル円やポンド円の上昇ラリーは、ソフトバンクさんのARM買収にからむ需給の偏りからでたうごきだったのかもしれませんね。でも、大局はというと、円高でありポンド安となりますので、夏休みの流動性の枯渇する局面での、急激な円高に注意だと思います。
短期的には、この時間、ドル円やポンド円ふくめ、全てにクロス円通貨は、日足の20日MA(上昇中)にサポートされて、一旦売りも収まってます。何れにして、注意を払って見ておきたいですね。
ご精読ありがとうございます。(7月26日19時)
引き続き、ポンド円やポンドドルのお話
2週間に及ぶ、早めの夏休みを頂きました。ありがとうございます。
その間と言えば、ポンド円のポジションは持ち続けております。 Brexit直後、ショートを利食い、買いに転じたのですが、買値が悪くしばらく含み損を大きく抱える状況となりました。7月9日には、「底値の見えない英国経済。」とか「ポンドは8年周期で底値を付けるんで、次のボトムは、2017年2月以降。」とかネガティブな記事がネット上も満載されてました。
緊張をもって臨んだ8日の雇用統計発表でしたが、その値動きは興味深いものでした。発表直後から市場はポンドやポンド円の更なる値をトライしようとするのですが、BidとAskがワイドになるだけ。Bidは大きく下がるのですが、Askは下がらない。つまり、インターバンクでは安く買うのはいいけど、売る球はないよ!これ以上のショートは作りたくないよ!というメッセージを感じ取りました。
雇用統計の時のポンド円は130円ちょうどくらいの水準でしたが、私は大胆にも当面は130円から144円のレンジ相場で、徐々に144円の上限に戻るものと考え、ロングポジションは維持しました。翌週から、果たして、マーケットは期待通りの方向に向かいます。
しかし、そのスピードたるや予想をはるかに超える速さの上昇となり、そこはイメージと異なったので、136円台で待ち切れずにロングポジションは全て売却。早すぎる売りとなり、さらには、ショートポジションまで作るというお土産つきの行動にいたり、今は137円くらいの持ち値のショートポジションを抱えているという状態です。
さて、今後の展開です。この戻りは、下値を見すぎた悲観的な向きが一時的多くなった是正で、そのために、ポンド円は上昇したものと考えます。また、ソフトバンクが英国のARM社を買収したことに見られるような、安くなった英国買い/ポンド買いの流れもあったのでしょう。このような資本の流れは常に存在し、売り買い両方向の需給としてあるわけで、それをこなしながらも大きな流れというものは決まっていくでしょう。大きな方向性はポンド売り。Brexitに伴う英国の政治/経済の混乱の要素はこれからと見るべきでしょう。また、ついでながら、ドル円もまだ円高方向でしょう。これらを勘案すると、ポンド円で申せば、130円割れの120円前後がこれからのターゲットとなり、いずれは試されるものと考えます。
以上、ご精読ありがとうございます。
下向きになってしまったポンド円
しばらくぶりになってしまいました。
その間、あまり予想の方向には行かず、むしろ、英国発の悪い情報が先行してしまい、ドル円やポンド円、ポンドドル中心に、下げに拍車がかかりました。 私のポジションは、ポンド円ロングのままで、下げ局面で買い増しに動きました。
ただし、今の時点でいうと、ポンド円の4時間足から週足まで全て下向きの状況なので、急速な上値の戻りは期待できない状況です。今は、三角を作りながら1時間足が上向いてきたので、上値トライで下で買ったロングを利食い、下で買いなおす行為を地道にやって、少しでも買値のコストを下げるだけです。
明日の雇用統計が気になりますので、上値が少しでもあれば少しでもロングは外して、また下で買えるようにするだけです。
豪ドルやNZドルなどの動きをみると、比較的堅調な推移をしています。グローバルベースでの流動性の危機の懸念とか、相関が同じ方向になるうなシステマチックなリスクを孕むまではには至っていないようです。
ご精読ありがとうございます。
トレードのチャンス; 英国のBrexitの前後のヘッジファンド動向。今後、どうなるかを大胆予想(その2)
さて、これらの状況を踏まえ、今後の相場動向を占うわけですが、ポンドドルおよびポンド円について申し上げるます。当面は、6月24日と27日につけた値段のレンジのなかでの推移となるのではないでしょうか? ポンド円で言えば、その半値の146.625を目指しながら、下半分のレンジで推移すると考えます。まずは、137円50銭のレンジを上抜けしたら月曜日に付けた、ギャップ埋め狙いでしょう。
仮に、146円62.5銭をファームに抜ければ、上半分のレンジで推移する可能性も否定できないと考えます。
以上、ご精読ありがとうございます。
2016/6/29 18:19
トレードのチャンス; 英国のBrexitの前後のヘッジファンド動向。今後、どうなるかを大胆予想(その1)
昨日、ロンドンに本社をおく、ヘッジファンドと電話会議を行い、先週末のヘッジファンドの動向取材と今後の予想の意見交換をいたしました。その要旨を以下にまとめました。
- まず、2008年の金融危機(Great Financial Crisis)は流動性危機(De-leveraging)であったが、今回の2016年6月は政治的な要因による市場危機(Political Crisis)。 市場には積みあがったポジションはなく、その巻き戻しといった偏った需給に振り回されることはない。
- しかし、その一方で、政治的要因は読めない部分が多い。需給関係であれば、ポジションの偏りがわかれば、その反対のポジションをとることで収益機会とすることもできる。ところが、Brexitは①プロセスに時間がかかる。保守党の党大会まで2か月、その後のEU離脱までに2年、②スコットランドや北アイルランドという独立を企図する地域が行動に移す可能性、③欧州内の移動の自由を確保できるシェンゲン条約下の国に拠点を移そうとする企業に対して、英国内にとどめるための税制面等の優遇措置を提案する可能性、等々、さまざまなシナリオ出てくる余地が多いこと。
- 市場全体のボラティリティは、開票日に比べれば、格段に落ち着いてきている。また、英国内の土地不動産などの資産価格は昨年までにピークアウトしたのちに、既に、国民投票前までに売り込まれ、他の先進国に比べて割安な状態であった。そこで、さらに、Brexiteということで、割安感が進んでおり値ごろ感からの自然な買いは入る可能性はある。
- また、目先のリセッションを織り込む形で、ポンドが売り込まれたため、少なからず、英国内の輸出企業はポンド安の恩恵を受ける可能性がある。
- グローバルマクロなどのヘッジファンドは、この市場の動きを捉えられていない。例えば、ロンドンを拠店とする為替/金利で勝負する著名なマクロマネージャーは、Brexit前から、投票の結果如何にかかわらず英国内の混乱を予想し、ポンド/ドルをショートしていたにも関わらず、開票直前に1.5台までポンドがラリーする局面でストップアウトさせられ、肝心な下げ局面では、まったく機能できなかった。